*** 探鳥会風景 ***

3/26/’22 加須市・渡良瀬遊水地探鳥会
報告:浅見 徹

 新型コロナ第6波の「まん延防止等重点措置」が解除され、約2か月ぶりに探鳥会が再開されました。集合場所の中央エントランス駐車場に着くと、曇天の下にトビ柱ができていました。大形の猛禽だけに、迫力満点です。
 いつものように、メインリーダーからの挨拶と説明で探鳥会がスタートしました。参加者は、ちゃんとソーシャルディスタンスを保っています。ざっくりと2班に分かれて、いざ出発! 前方が第1班、手前のグループが第2班です。
 谷中湖の西橋に向けて歩いて行くと、左手北ブロックのはるか沖合にコウノトリとヘラサギが仲良く一緒に採餌しているのが遠望できました。中の島を過ぎて更に東橋を渡るころ、道路の右や左の灌木の中を小鳥が忙しなく飛び回っています。あっ、アトリだ! こっちはオオジュリンだ! 渡りの途中で集合したのでしょうか。10数羽の群れが藪の中を枝移り。オオジュリンのフライキャッチを始めてみました。冬鳥ばかりではありません。夏鳥のツバメも登場。こちらは渡ってきたばかりの群れでしょう。湖の上を飛翔しながら盛んに虫を捕らえています。竿の先に止まって休憩するツバメも。
 東谷中橋手前右側の塔の上にハヤブサ(*)がいました。満腹なのかソノウを膨らませてじっと止まっていました。
 谷中ブロック湖岸を谷中村史跡保存ゾーンへと進みます。右手にはヨシ焼後の広大な焼野原が広がり、早くもヨシの新芽が生え始めています。左手の灌木からアオジの囀りが聞こえてきました。鳴き止んだと思ったら、パッと飛び上がってフライキャッチ。鳥がたくさん出過ぎて、広場で鳥合わせを始めたのは12時半ころでした。観察種は、なんと50種!
 曇天でもほぼ無風で、快適な鳥見日和だったのですが、鳥合わせを終了したころから急に風が吹き始め、強風に飛ばされた雨粒が頬にポツリ。北橋を通って、慌てて中央エントランス駐車場へ向かいました。このコースだと、探鳥会スタート直後に見たコウノトリとヘラサギが比較的近くで観察できました。この2種(*)の鳥たちは、あれからずっと一緒に干潟や浅瀬でエサ取りをしたのですね。
 リアル探鳥会は、やっぱり最高! 第7波が心配されるこの頃ですが、感染防止に努めながら、何とか探鳥会を続けていきたいものです。

*:このホームページの[ギャラリー]>[今月の野鳥]にS,Tさんが写真を投稿してくれました。こちら をご覧ください。

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