*** 探鳥会風景 ***

5/20(土)~21(日)栃木県県民の森・奥日光探鳥会-2
報告:佐野和宏 

 どうやら未明にヨタカの声がしたようです。さて、いよいよこれから本探鳥会のメインイベント、早朝の戦場ヶ原での散策です。この季節、多くのバーダーが日の出に合わせて歩き始めるのは、とにかく鳥影が濃い為です。我々もこの時間に合わせてまだ暗い4時にホテルを出発しました。さて、オオジシギのディスプレイ飛行は観られるでしょうか?

 赤沼に着く頃にはうっすら明るくなってきましたが、そんな中、駐車場にはすでの2名のバーダーが待機中。ん、どこかで見たような、、、なんと埼玉の会員の方でした。聞くと日の出前には盛んにオオジシギが鳴いていたとのことで、期待が高まります。

 

 赤沼駐車場ではオオジシギの声はすでに聞こえず、早々に青木橋を目指して木道へ入ります。奥日光に限らず山の主役はやはりヒガラです。数も多いのですが、あまり人を警戒せずに近くまで寄ってくるので人気があります。

 湯川沿いを上流へ進むと頭上にゴジュウカラやアオジ、ニュウナイスズメ、コサメビタキなども現れてきました。小鳥が盛んに鳴いているのですが、声だけでは識別でくるのはごくわずか。勉強不足を痛感。

 

 戦場ヶ原に目を向けると、期待通りにノビタキやホオアカが枯れ枝にとまっています。ところが今日の主役はフクロウです。1羽が悠然ととまっていることろへ、程なくもう1羽が飛んできました。この2羽は陽が高くなるまでとどまっていてくれました。

 『ズビャーク』 は、あちらこちらで聞こえていましたが、天気が良すぎるためか、なかなか飛んでくれません。あきらめて引き返す途中、やっと何回か飛んでくれました。何とも言えぬシルエットが眼に焼き付きます。

 朝探を終え、ホテルに戻ってバイキング形式の朝食。ゆっくり堪能できました。そして荷物をまとめ、いざ、最後の探鳥に出発です。

 

 最後のコースは湯滝から光徳入り口まで。キビタキやオオルリなどがじっくり楽しめました。小滝を過ぎるとミソサザイが近くでチョロチョロ。色鮮やかな山野草もこの時期ならではの風景です。

 
 
 

 光徳入り口でバスに乗り、全探鳥日程が終了。お昼は日光アストリアホテルで、夕食のような豪華なメニュー。本来は静かに食事を終え、「野鳥の会はの方々は噂にたがわぬ紳士淑女」、となるところで事件が起きました。ガラス越しの中庭にカッコウとカケスが飛んできました。一度外した双眼鏡を慌てて首にかけて走りだします。

 

 お食事中のお客様を少々驚かせてしまったかもしれませんが、2日間の探鳥のしめくくりに、全員でじっくり観察できました。デザートは光徳牧場の濃厚なアイスクリーム。

 奥日光での観察は、アカハラやビンズイ、カワガラスなどを加えてなんと46種。山の探鳥会の記録?最後の休憩の羽生SAでお土産を購入。時間通りに岩槻駅まで到着し、無事、解散となりました。

 
今月の探鳥会

これまでの探鳥会風景
 

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