** 野鳥の鳴き声を楽しもう No55 【瑠璃色の鳥たち】 **
報告: 大井 智弘

 はじめに
 5月、6月は鳥たちのさえずりを聞くには絶好の時期。ちょっと標高の高いところへ遠出をすると「瑠璃色」の鳥がさえずっている。姿を見ることはちょっと難しいかもしれないが、さえずりを聞きこんでおくと出会えるチャンスが倍増すること間違いなし。
 今回は夏鳥として渡来するオオルリ、コルリ、そして漂鳥のルリビタキのさえずりをまとめてみた。
 1 オオルリ(大瑠璃)Blue-and-white Flycatcher 全長:17㎝
 もう説明などいらないほど有名な姿も声も美しい青い鳥、日本三鳴鳥にも数えられているオオルリ。ビックリするほど高い山に行かなくても出会うチャンスがある。渓流や沢沿い、湿地の樹林を好んで生息している。オスは樹木の天辺で俺様のようにさえずる。文句なしで瑠璃色No1の鳥。
 【録音①】 2024年5月 埼玉県県民の森 29秒
 2 コルリ(小瑠璃)Siberian Blue Robin 全長:14㎝
 大きな声でさえずるが姿をなかなか見せてくれないのがコルリ。図鑑によると「足が長めの青い鳥」とあるが、私はコルリをチラ見しかしたことがないので何とも言えない。コマドリに似たさえずりだが「チッチッチッ」と前奏が入る。その他の声は「ゲジゲジゲジ」と聞こえる事がある。
 【録音②】 2024年5月 栃木県矢板市 44秒
 3 ルリビタキ(瑠璃鶲)Red-flanked Bluetail 全長:14㎝
 冬には都市公園でもみられる青い鳥。夏は亜高山(標高1500m程度以上)の針葉樹林を歩いているとわりと簡単に目視できる。ルリビタキのさえずりはオオルリ、コルリほどの力強さはないが、夏の山道で聞くと涼しさが感じられる声である。録音③は、奥日光の小さな湖の近くで録音したものである。
 【録音③】  2022年8月 栃木県日光市 26秒

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