** 野鳥の鳴き声を楽しもう No46 【ツミ、オオタカの幼鳥】 **
報告: 大井 智弘

 1 ツミ
 1980年代の中頃から関東地方を中心に市街地の公園や小規模の雑木林でも繁殖するようになったツミ、今回の幼鳥の鳴き声も駅近くの公園で繁殖した個体のもの。ここでは3羽の幼鳥が巣立っているがまだ餌乞いをしていて親鳥が餌を運んできた。
 ツミの営巣地の近くにはオナガもいるというのが定番だが、ここでもオナガが営巣していた。

【写真①】 2022年3月 練馬区 メス
【録音①】2022年7月 さいたま市  15秒
 幼鳥が餌乞いをしている時の鳴き声、数羽で鳴いているように聞こえる
【動画①】2022年3月 東京都練馬区 30秒
 成鳥(メス)の水浴びシーン
 2 オオタカ
 人里でも観察できる猛禽類の代表格であるオオタカ。比較的明るい林や公園を繁殖地として利用する。秋冬にカラスにモビングされる姿がよく見られるが、カラスが多くいる場所で繁殖している姿を見ると不思議な感じがするのは私だけか。
 オオタカは「ケッケッケッ」「キイキイキイキイ」「ピョー」と鳴くが、カケスも似たような声を出すので要注意。しかし、カケスはしばらくすると「ジャア、ジャア」鳴くことが多いので識別は可能だ。(笑)
【動画②】2018年7月 さいたま市 21秒
 幼鳥が餌乞いしているシーン
【録音②】2022年6月 さいたま市  24秒
 巣立ちしたばかりの幼鳥が2羽?で甘えた声を出していた
【録音③】2022年3月 吉見町  30秒
 成鳥の「クワカッカッカッカッ・・・」という貫禄たっぷりの鳴き声

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