緯度・経度を知る方法
 お手持ちの器機による緯度・経度のデータが日本測地系か、世界測地系かということに気を付けてください。調査データを取りまとめる「野鳥データベース」は、世界測地系に基づく3次メッシュを使っています。したがって、日本測地系のデータの場合は、データ換算用のExcelファイルを使って求めた世界測地系による緯度・経度や3次メッシュで報告をお願いします

① 『しらこばと』3月号で紹介したスマホを使う方法
 この方法で表示される緯度・経度は世界測地系と思われますが、念のため⑤で説明した方法を使って確認してください。なお、Androidスマホにも「コンパス」機能を持つ多数のアプリがあります。たとえば「GPS Status & Toolbox」や「デジタルコンパス」などです。これらで、現在地の緯度・経度を調べることができます。「Google Play」で探してみてください。

② ①と同様にGPS付きのカメラを使う方法
 このようなカメラをお持ちの方は、取扱説明書をご覧ください。

③ スポーツ用GPS(ランニング用、自転車用、登山用など)を使う方法
 これらのGPSをお持ちの方は、取扱説明書をご覧ください。地点登録や衛星補捉状態を示すメニューで緯度・経度が読み取れるはずです。ちなみに筆者の持っているGARMIN社のスポーツ用GPS(ランニング用、自転車用)は世界測地系の緯度・経度を表示します。

④ カーナビを使う方法
 現在地の緯度・経度を表示できる機種があります。取扱説明書で確認してください。
 ただ、そのカーナビが示す緯度・経度のデータが日本測地系か、世界測地系かということに気を付けてください。ちなみに筆者のホンダ車に付いているカーナビは「日本測地系」でした。

⑤ ネットで提供されているGoogleマップを使う方法
緯度・経度を知りたい地点をマウスでクリックすると、そこの緯度・経度を表示する機能を持っています。その表示値は世界測地系です。誤差を少なくするため、できるだけ地図を拡大表示して調べてください。
 ご自身のスマホなどで測定した地点のデータがどちらの測地系によるのかは、Googleマップで同じ場所をクリックして数値を比較してみれば分かります。同じ緯度・経度の数字でも、日本測地系と世界測地系では450m程度位置が違いますので、多少の測定誤差があったとしても、明確に判定できるはずです。

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