3/22/’25 秩父市・秩父ミューズパーク探鳥会 |
報告: 野津 弘毅 |
私は花火や山車の曳き回しで有名な秩父夜祭へ行ったことはあったものの、日常の生活圏からはちょっと離れていることもあり、秩父市を野鳥観察で訪れたことはありませんでした。一度行ってみたいと思っていたところ、タイミングよく仕事を休め、今般、ちょっと足を延ばして日本野鳥の会埼玉の探鳥会でも数少ない、秩父市での探鳥会に参加しました。
今回探鳥地の秩父ミューズパークは、秩父市と小鹿野町にまたがる丘陵に芸術・文化施設、スポーツ施設などを配置した広大な公園で、敷地面積は秋ヶ瀬公園(さいたま市)の3倍以上の375ヘクタールもあります。季節ごとに様々な野鳥を観察できる探鳥地でもあり、今回探鳥会では、鳥合わせの観察種数こそ多くはなかったものの、私にとっては戸隠森林植物園(長野県長野市)でしか見たことのないゴジュウカラを埼玉県で見たことは大きな収穫でした。
今回探鳥会ルートは、百花園駐車場(集合場所)→秩父札所第23番 音楽寺経由十三賢者の石像→梅園→湖畔亭→展望台→武甲見広場(昼食場所)→展望台駐車場(鳥合わせ)、というルートです。公園の北側約4分の1を散策した感じでしょうか。
まずは細長い坂道を百花園駐車場から十三賢者の石像へ。途中、木の枝にとまったカシラダカ、先頭グループの目の前を横切っていったシロハラを観察しました。そして坂道を一気に登ったのち武甲山と秩父市街を一望できる十三賢者の石像で景色を見ながらしばし休憩をとりました。
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出発前のコース説明 |

カシラダカ |

十三賢者の石像への登り坂を行く |

十三賢者の石像で休憩 |
その後、斜面に造設された、紅白、ピンクの梅が満開の梅園を下り、美しい梅を観賞しながら探鳥。梅の枝と地面でホオジロを観察しました。
梅林を抜けると湖畔亭へ向け移動。途中の坂道の崖下でビンズイを観察。ちょっと距離があったこともありなかなか見つけられない人もいましたが、サービス精神旺盛のビンズイは結構見えることころに長く留まっていてくれました。
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梅園での探鳥の様子 |

梅園のホオジロ |

崖下のビンズイを観察 |

崖下のビンズイ |
この日の探鳥で最も種類が出たのが湖畔亭の周辺。梅園は通り過ぎていましたが、満開の梅が植わっていたほか、小さな池とそこに流れ込む小川があり、ジョウビタキのオス、ヤマガラ、アオジ、エナガ、ホオジロなどを観察。エナガの尾が曲がっているのは、巣に入って長い時間抱卵していたから、とリーダーより説明がありました。
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ジョウビタキのオス |

アオジ |

尾の曲がったエナガ |

ホオジロ |
湖畔亭からトイレ休憩を経て展望台へ向けて林の中を散策。林に入ってすぐに誰かが「コゲラ!」と言ったのでその”コゲラ”を目で追います。2羽いましたがこれが結局ゴジュウカラ!私は過去に戸隠森林植物園の探鳥会でゴジュウカラを見たことがありますが、埼玉県で見るのは初めてでした。貴重な体験になりました。
展望台は文字通りの展望台で秩父市街と雪化粧の武甲山を見て、その後武甲見広場で昼食。昼食を食べ終わった頃にリーダーが「アオゲラ!」と言ったのであわてて見に行きましたが残念ながら私は見られませんでした。
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ゴジュウカラ |

展望台から望む武甲山 |

武甲見広場での昼食の様子 |

武甲見広場から展望台へ戻る |
昼食後、展望台駐車場へ移動し鳥合わせ。観察種数23種(プラス番外1種)、参加人数は昨年の同じ探鳥会の3倍以上の50名。素晴らしい眺望、満開の梅も見ることができて、天候にも恵まれ、充実した探鳥会となりました。引率のリーダーの方々、参加の皆さん、有難うございました。
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鳥合わせの様子 |

散会後一人で探鳥して会ったシメ |