*** 探鳥会風景 ***

03/09/‘24 さいたま市・見沼自然公園ビギナー探鳥会
報告:大井智弘 写真:大井はるえ
 要予約(20名)のビギナー探鳥会ということで、一般(非会員)の参加者が11名も参加していただきフレッシュな顔ぶれとなった。強い北風に悩まされたが、参加者の皆さんの楽しそうな笑顔がたくさん見られたのが一番の収穫であった。
 集合場所近くの河津桜にはメジロが群れで入り、ヒヨドリの脅しにもめげずにさかんに蜜を吸っていた。
メジロのさえずり  が聞けてもいい時期なので期待していたが蜜を吸うのに忙しくて囀ってくれなかった。
 3月になりカモ類たちの中ではカップルとなっている様子が多々見られたが、コガモのオスたちは数羽でメスを囲んで鳴き声  を上げながら求愛ディスプレイを繰り返していた。ヒドリガモたちが警戒するように「ピューゥ」  という声を発すると上空を1羽のオオタカが横切って行った。
 越冬したオシドリ(オス)は、昨年11月中旬では左上の写真のようであったが、探鳥会では最高に美しくなった姿を見せてくれた。ヨシガモのオスは風格がありうっとりと観察してしまった。
 小鳥たちの観察は風が強かったので難しかったが、シメ(メス)が地上で採食しながらポーズをとってくれた。
ヤマガラもあらわれたが、餌付けをされているようで何度も同じ場所を行ったり来たり、よく見ていた参加者から「ピーナッツを咥えている」との声が聞こえた。続いて道路を独占するように歩いて横切る10羽近くのアトリと出会えてラッキーだった。
 さぎ山記念公園へ移動すると、ジョウビタキの「ヒッ、ヒッ、ヒッ」  という地鳴きが聞こえてきた。10月下旬から12月にはこの声をよく聞くが、この時期ではめずらしい、自然と鳴いている方へ足が向いた。少し離れた場所ではあったが1羽のオスが杭の上に上がったり下りたりを繰り返してみんなを楽しませてくれた。もうすぐ旅立つジョウビタキに「また戻って来いよ」と心の中でつぶやいた。
 今年度最後の見沼自然公園探鳥会も無事に終了、観察種は合計34種と上々の出来であった。最後になりましたが、参加者の皆様、多方面にわたりご協力していただき本当にありがとうございました。

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