*** 探鳥会風景 ***

4/23/‘23 栃木県・小倉山森林公園探鳥会
報告:浅見 徹
 木々の葉が茂るのと夏鳥の到来と、どちらが早いか。毎年この探鳥会のメインリーダーは頭を悩ませています。今年は変に暖かい日と寒い日が入り乱れて、植物の生育は早いけれども夏鳥の来るのは遅いという、最悪パターンになりそうな予感。「オオルリを絶対に見せたい」というリーダーの願いは、はたして天に届くのでしょうか。
 メインリーダーが何度も下見を重ねて、4月23日(日)に決行となりました。東武日光駅に集合したのはリーダーを含めて約20名。駅の売店弁当を買って、いざ出発! 大谷川を霧降大橋で渡って、小倉山森林公園への急な登り坂に取り付きます。

東武日光駅に集合
イワツバメが飛んでいました
霧降大橋から大谷川
右の緑の山が小倉山森林公園
ここから山道
小倉山森林公園へ

 急坂を登り切って少し行った広場(私は勝手にオオルリ広場と呼んでいます)で参加費を集めチェックリストを配り今日の探鳥コースの説明。ここでしばらく鳥を待ちます。オオルリこそ来ませんが、コサメビタキが直ぐ近くまで来てくれて、葉っぱ越しにチョロチョロスコープに入れるのは至難の業ですが、双眼鏡でも大きな丸い目が印象的。他にヤマガラやシジュウカラの姿。サンショウクイの声も聞こえます。

急な登りが終わって、
オオルリ広場が目前
オオルリ広場でリーダーから
コース説明
広場の周辺でしばし探鳥
オオルリ出ないな~!

 お目当てのオオルリ、キビタキが出ない! 気を取り直して、次のポイントへ移動。新緑が美しい。ヤマツツジ(たぶん)があちこちで花盛り。日光木彫りの里工芸センター前の広場に到着。綺麗なアカゲラの雄が出迎えてくれました。遠くには残雪の残る男体山が見えます。去年はコロナの影響で閉鎖されていたトイレも使えるようになり、ここで早目の昼食となりました。

新緑が美しい!
でも、鳥が見難い・・・
オオルリ、キビタキを求めて
探鳥ポイントを巡ります
木彫りの里前の広場 正面の
高木にアカゲラ!

 昼食後、探鳥ポイントを更に巡ると、出ました! キビタキ、オオルリ!! でも、全く囀っていません。集団の後方にいたTさんが、葉陰に止まっているオオルリを見つけて皆を呼び戻し、やっと全員で見ることができました。ヤマツツジの花を背景に声もなくじっとしています。渡ってきたばかりで、疲れていたのでしょうか。近くにキビタキも止まっていたようです。
 その後、オオルリ広場に戻って鳥合わせをしていると、やっとオオルリの囀りが聞こえてきました。鳥合わせを何度も中断して、声を頼りに探して、姿を確認した人も。
 担当リーダーにとってハラハラドキドキのオオルリ探鳥会でしたが、自然相手ではよくあること。実は、前日(4/22)の大宮第二公園探鳥会は渡り途中の夏鳥の囀りを楽しむという趣意でしたが、結果はウグイスの声だけ。自然相手は難しいな、でも楽しいな。だから、またやります。

※参加者の冨田さんが提供してくれた、この日の鳥の写真です。
この日の主役 コサメビタキ
何度も可愛らしい姿を見せてくれました
木彫りの里の広場で出迎えてくれたアカゲラ 新緑と青空を背景に綺麗でした 黙ってじっと止まっていたオオルリ 良くもまあ見っけたものです
追伸:翌週(4/29)に有志数名がリベンジを目指して再訪しました。
  
報告:青木 正俊
参加者全員がじっくりオオルリを見ることが出来た!
キビタキも一人を除き見ることが出来た!!
梢に止まっているサンショウクイを全員見ることが出来た!!!
個体数が多かったことが良かったです。

前半は気温が低く囀りもせず探鳥会では無いので別にリーダーでは無いのですが、実は絶望的な気持ちになっていました。
一応参加者全員にスコープで取り敢えず見せることは出来たのですが、曇っているので瑠璃色ではなく真っ黒なオオルリでした。

後半は太陽が差し込み気温も急上昇し、一斉の囀りが聞こえ、瑠璃色のオオルリを見ることが出来ました。

写真提供:冨田さん

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