*** 探鳥会風景 ***

4/23/’22 栃木県・小倉山森林公園探鳥会
報告:佐野 和宏

 いよいよ夏鳥探鳥の季節到来。先駆けはなんと言ってもこの小倉山森林公園のオオルリ探鳥会。さて、今回もきれいな姿を見られるでしょうか?
 東武日光駅に集合した参加者を出迎えてくれたのはツバメ。巣よけのネットもなんのその。屋根下の一等地にはしっかりと巣がかかっていました。
 メインリーダーの挨拶で探鳥会スタート。大谷川を渡って森林公園の急坂を上ったところで、いよいよオオルリを探し始めます。連休一週間前にも関わらず、木々の葉はすでに茂って『声はすれども姿は見えず。』状態。それでもこれだけの眼があると見つけてくれる人がいます。場所を教え合って、全員が美しい姿を見ることができました。
 駅屋根下のツバメの巣 開会の挨拶  ツバメのお出迎え 
最初の観察ポイントで オオルリ登場 木漏れ日の中オオルリを探す
 
 大谷川を見下ろしながらもう一登りすると、ここが森林公園の最高点。日光の山々がよく見える絶景ポイントではサンショウクイがヒリリリリ、ヒリリリリと良く鳴いてくれました。姿こそ良く見られなかったものの今日は大当たりの日。どこへ行ってもさわかやな声が聞かれました。尾の曲がったエナガを見ながら、開けた林まで降りてくると今度はイカルが出たようです。これも良い声で鳴いてくれました。
 木彫りの里につくと、まずはキジ♂がお出迎え。よく見ると♀も近くにいます。突然の来客も気にならないらしく、逃げる気配はありません。
イカルを観察 シャクナゲ キジ:撮影 KSさん
 
 一息入れながら周囲を探すと、高木のてっぺんにコサメビタキ。とにかく高いところが良く似合う鳥です。林の中からはキビタキの声も聞こえてきます。木彫りの里前の広場では見回しているだけで次々と鳥が出てきて楽しませてくれましたが、ついに上空にはツミも!
 川沿いを最初の観察ポイントへ戻る途中、橋の上から今度は水辺の鳥たちを探します。
コサメビタキ:撮影 KSさん ツミ飛来:撮影 KSさん 橋の上から 
 
 ここでもサンショウクイが鳴きながら飛んでくれました。高木の上に止まったかと思ってスコープに入れると、いつの間にか頭の白っぽいモズに代わっていました。森林公園を一回りしてお昼前には解散地である最初の観察ポイントへ到着。鳥合わせをしてみると28種。山の探鳥会としては満足の数字でした。
高原モズ:撮影 KSさん フデリンドウ? 鳥合わせ
 おまけのオオルリ:撮影 KSさん
 なんと言っても良かったのは、やはり今年もオオルリが全員で見られたとこです。来年は人数制限無しで探鳥会を開催して、もっと多くの方にこのきれいな夏鳥を見て欲しいと思いました。

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