| 12/16/’21 東京都・浮間公園探鳥会 
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            | 報告: 野津 弘毅 
 
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            | 浮間公園は、JR埼京線 浮間舟渡駅の目の前に広がる都立の都市公園です。公園面積の約40%を占める浮間ヶ池を中心に、シンボルとして設置された風車や、緑に囲まれた運動場などを備えています。 水辺の公園だけにカモ類のバードウォッチングポイントとして知られ、本探鳥会でも浮間ヶ池の周囲1キロメートル強をぐるりと一周し、主に池の水鳥を観察しました。
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            |  浮間公園の風車 手前が浮間ヶ池
 |  出発前の小林みどりリーダーによる探鳥会説明
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            | リーダーによる探鳥会説明より前から、池の浮体施設に、頭部に白い「繁殖羽」を生じたカワウが止まり、最終的にはこの日観察された唯一のカモメの仲間、セグロカモメも飛来。リーダーの説明も漫ろに聴きます。 このとき一般参加者からカモメの鳥種を尋ねられたリーダーの一人が、「”(海のない)埼玉”の人はカモメに疎い」ということで他のリーダーと相談していたのがちょっと興味深かったです。
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            |  右が繁殖 羽の カワウ、 左が非 繁殖羽のカワウ
 |  セグロカモメ
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            | 集合場所の「入口広場」を出発すると無数のホシハジロの群れが見えてきます。 リーダーより、「ホシハジロの群れのオスとメスの数には偏りがあり、オスとメスの比率は10:1くらい。なぜオスの割合がこれほど高いのかはまだよくわかっていない」と説明あり。
 確かにオスばかり目につきメスを探すのは難しい。10:1以上にオスの割合が大きいような気がする。不思議です。
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            |  ホシハジロ オス
 |  ホシハジロ メス
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            | ホシハジロを観察していると参加者から、ホシハジロの群れにヒドリガモが混ざっているという声あり。普段私がよく行く伊佐沼や柳瀬川には何十羽もいるときがあるヒドリガモですが、「少数派」と聞けば見たくなり、双眼鏡で必死に探します。 このとき、背後の藪にジョウビタキもいたそうで、これを見逃したのは残念。
 代わりというわけではないですが、ホシハジロの群れの中にカイツブリも見つけました。
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            |  ヒドリガモ
 |  カイツブリ
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            | 池を半周し、池の北の端まで来ると、背の高い木の樹上にサギの仲間、ヨシ原の中あるいは前にハシビロガモ、バン、カイツブリがいます。 ヨシの中にいたハシビロガモは、写真をパソコンに取り込むと特徴的な嘴も見てとれますが、これをフィールドスコープで見てハシビロガモだと識別するのはさすがリーダーです。
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            |  わずかに嘴を含む顔が見える ハシビロガモ
 |  朱色の嘴が美しいバン
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            | ヨシ原の裏側の林にはシジュウカラとコゲラが。忙しなく動く小鳥をしばし眼と双眼鏡で追いかけます。 再び池の脇に出るとカイツブリとオナガガモがお出迎え。傍らの運動場ではハクセキレイも見ることができました。
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            |  池の脇に 戻ってきた ところ
 |  オナガガモ
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            | 池をほぼ一周して風車の前で鳥合わせを実施。 「今日は猛禽が出なかったね~」、などと言っているとオオタカが池の上を飛んで探鳥会を締めくくってくれました。
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            |  風車の 前で 鳥 合わせ
 |  オオタカ(撮影:小島實さん)
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            | 秋に日本野鳥の会埼玉主催の探鳥会が再々開して、私にとって8回目の探鳥会でしたが、私の今年の探鳥会はこれで終了です。 リーダーの皆さん、ご一緒させて頂いた参加者の皆さん、お世話になりました。来年も宜しくお願いします。
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            |  | 散会後、しばしば探鳥会で ご一緒させて頂く小島實さん 左 と 駅前で カレーライスを食べました 。 |