*** 探鳥会風景 ***

02/19/’20 東京都板橋区・浮間公園探鳥会
報告:浅見 徹

 新規開催探鳥会、今月の第2弾です! 埼京線で荒川を渡ってすぐの、浮間舟渡駅の目の前にある公園での探鳥会です。車を運転しない人にとって、こんなに便利な探鳥地は他にないでしょう。[下・左]が集合地風景。駅前のロータリーを抜けて自動車道路を渡ると、そこには[下・中]の風景が広がります。目の前の浮きで休んでいたユリカモメが飛んで来て、出迎えてくれました。ちなみに、東京都の鳥です。埼玉は? はい、シラコバトですね。
 担当リーダーから「お行儀よく、ルールを守って、くれぐれも一般利用者の迷惑にならないように」と、いつもより念入りな案内が。「そう、ここは東京都、埼玉県人の品格を見せつけるのだ!」という訳ではなく、今後の継続開催を視野に入れての気配りでした。スタート地点で振り向くと、[下・中]の風景。正面が駅です。埼京線の遅延で後から来た参加者を加えて、探鳥会がスタートしました。池の対岸の草地にヒドリガモの群れ。その中に1羽、アメリカヒドリらしい個体を見つけました。スコープにかじりついて、皆 動きません。「後で、もっと近くに行きますから」というリーダーの声で、やっと動き出しました。
 今日のこの池は、潜水ガモが主役でした。ホシハジロとキンクロハジロの大きな群れが休んでいます。ほとんどのカモが嘴を背中に入れて眠っているように見えますが、よく見ると目を開けているカモもいます。水面下では盛んに水をかいているのでしょう、寝たままの姿勢でスイースイーと移動しています。カワウが羽を広げて干していました。「あれが初列風切で、あそこが次列で・・・」、図鑑でよく見る解説図その物です(当たり前か)。池中央の浮きに、ゴイサギが止まっていました。成鳥、幼鳥(ホシゴイ)合わせて10羽ほど。成鳥の頭の飾り羽が目立ちます。
 カイツブリのペアがいました。すっかり繁殖羽になっています。バンの額板から嘴も色鮮やかに。浮間の池は、すっかり春のようです。この公園は、水鳥だけではありませんでした。振り返ると藪の下にシロハラが。アオジの雄もいました。おまけにガビチョウも。
 池を時計回りにほぼ一周して、風車の下の陽だまり広場につきました。アメリカヒドリを探すと、ちゃんといました。スタートした時より大分近いです。水面を渡る冷たい風もいつの間にか納まり、ポカポカの芝生で鳥合わせ。春を感じる探鳥会でした。ここも定例化を期待したいところです。夏にはササゴイが見られるそうですよ。

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