*** 探鳥会風景 ***

10/26-27/'19 長野県・戸隠探鳥会
報告: 菱沼 一充

1日目
 台風による新幹線の被害という思わぬ出来事で開催が危ぶまれましたが、幸い長野までの新幹線は運転しており、予定通り行うことができました。前日も台風の影響がありましたが、長野駅では薄日もさす天気となりました。

 植物園までの道では台風による爪痕が見られましたが、宝光社から植物園あたりは特に被害はなかったとのことです。植物園の入り口でカメラマンがお一人、お話を聞くとムギマキがマユミの実を食べにくるとか。みどりが池でカイツブリ幼鳥が3羽、繁殖が遅れたのでしょうか?鏡池への道は雨上がりのため、足元がぬかるんでいます。途中でゴジュウカラとキクイタダキ、カラの混群、マヒワの群れが見られました。
 鏡池に到着したときは、霧が晴れて戸隠の山々が姿を現しました。早速オシドリを探します。スコープでのぞくとオシドリの群れ、なんと60羽を数えました。今までの最高記録となりました。絶景を眺めながら昼食を取り、恒例の記念撮影です。
 鏡池から隋神門へ向かいますが鳥影が少なく、いつもの休憩場所でもサッパリでした。園内の木道が老朽化等により通行できないこともあり、いつものルートが通れません。小鳥の小道、小川の小道を通って高台園地に至るルートを通ります。小鳥の小道から木道に入る付近でツグミの声、木々の上部を行き来するのが見えました。お目当てのマミチャジナイも混じっています。一部の人はキバシリの姿の姿も見ることができました。
 
浮かれた気分になったところで先に進みます。いつものツルマサキのところに十数人のカメラマン。ムギマキの若雄と雌が来ているようです。しばらく待つと現れました。今年はしっかり全員で見ることができました。
 
 高台園地で休憩後、入口のマユミのムギマキが気になるのでミドリ池経由で植物園入口まで戻ります。マユミの周りに10人程度のカメラマンが集まっており、期待が膨らみます。
来た!マユミの実を食べるムギマキは初めてのことでした。Hさんがミヤマホオジロを見つけましたが、そちらに気をとれている間に、ムギマキ雄成鳥を見損なってしまいました。

 夜はたくさんのごちそうと打ち立てのお蕎麦です。奥田旅館さんのお蕎麦は好評で、Aリーダーは今回もお替りしていました。夕食後は皆で野鳥の羽のお勉強、お酒も入ってうとうとしている方もおりましたが。楽しかった1日目が終わりました。
2日目
 朝食前に、宿周辺の探鳥。あたりは霧に包まれ視界が良くありません。スズメやハシボソガラスは宿周辺のみで観察できます。ホオジロもどこかで囀っています。宝光社を参拝後、宿周辺でカケスが餌を探しています。愛想のいい彼は、去年の彼でしょうか?
 朝食後、再び植物園へ。マユミの前に数人のカメラマンが粘っていましたが、今日は出ていないようです。コースが限られているので、昨日と同じルートで外周路へ向かいます。外周路に突き当たったら、鏡池には向かわず隋神門へ。隋神門手前で、混群に出会いました。まだ、ゴジュウカラをよく見ていないと言っていたSさんの願いがかなって、ゴジュウカラが大サービスしてくれました。
 その後、昨日と同じ場所でツグミの仲間、マミチャジナイも混じっているようです。今日はツルマサキのムギマキも出が悪いようです。高台園地からカラマツの小道を入口園地に向かいますが、ポツポツと小雨が降ってきました。奥田旅館さんから電話で連絡があり、戸隠キャンプ場はかなりの雨とのことです。キャンプ場はあきらめて、早めに帰路に着きました。

Top