5/5/’19 茨城県・稲敷市浮島、神栖市小見川探鳥会
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報告:佐野 和宏
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連休は終盤ですが、シギ・チドリ類の渡りはまだまだこれから。ヨシ原ではそこで繁殖する小鳥たちが賑やかになる時期です。そんな鳥たちを浮島と小見川で探す企画探鳥会に、サブリーダーとして参加しました。
天気は上々、定刻に春日部駅を出発して圏央道に入ると間もなくメインリーダーのIさんが、「シラコバト!」と大きな声。路側のフェンスにとまっていたようです。場所は宇和田公園からも近いところでで、大きな物流センターができたところです。5/3の宇和田探鳥会では、シラコバトは観察できませんでしたが、こっちへ引っ越してしまったのかも?
最初の休憩所は江戸崎PA。最近の御多分に漏れずここでもツバメが営巣していました。トイレの出口照明の中にヒナがいるようです。下にはバードリサーチ製の『ツバメのフン受け』がつけられていました。
稲敷ICで圏央道を降り浮島に行く途中には、地図にも出てくる『こうのの大福』があります。今回も立ち寄り、全員分を会費から購入して、早速車内で楽しみました。 |
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浮島へ到着し、まずはシギ・チドリを探しにハス田へ移動します。ところが目星をつけておいたところにツルシギがいません。リーダー一同必死で探すと、間もなく近くで発見。すっかり夏羽となった黒い個体を遠巻きに全員で観察。結局3羽いた様です。
浮島の駐車場へ戻り、思い思いの場所で昼食をとり、午後は広大なヨシ原をじっくり観察。声の大きいのはオオヨシキリやセッカですがでそんななか、コジュリンやオオセッカを探します。 |
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浮島へ降りると、やっとコジュリンが近くで観察できるようになりました。鍋被りなどと言われますが、真っ黒な頭は見ようによってはユーモラスにも見えます。
駐車場へ戻り2番目の探鳥地である小見川まで移動します。ここでは小見川大橋下流の利根川の土手を歩き、河川敷きや、常陸利根川との間に広がるヨシ原で初夏の鳥たちを探します。ヨシ原の中には田んぼや調整池もあり、様々な鳥たちが繁殖、または北へ渡る準備をしています。まずは田んぼのチュウサギやタシギを観察し土手を下流へ向かいます。 |
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コジュリンやチュウヒがよく見られ、そしてサンカノゴイの声も聞こえてきました。圧巻はオオセッカで、どこでも鳴きっぱなしでした、もちろん姿も見られました。
調整池ではまだ残っていたコガモやハシビロガモ、そしてオカヨシガモなどを確認して、土手を引き返します。大橋近くまで戻り、いよいよチュウシャクシギの塒入りです。 |
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すでに数羽が田んぼにいましたが、その後も小群が飛んできては田んぼに降りていきます。そして日が暮れるころには、八十余羽が集まっていました。前回の2015年に探鳥会では1,000羽以上を観察していますので、これに比較すると激減ではあります。それでも、何とか塒入りは見られて一安心。
長い様で終わってみるとあっという間の一日でした。帰りのバスではすっかり日の落ちた車窓を眺めながら、のんびりと朝から見た鳥を思い出してみました。
ご参加の皆様には長時間の探鳥会で、大変お疲れ様でした。それでもが、塒入りが続く限り、またこの探鳥会が開催されると思いますので、その際はぜひご参加ください。 |
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