*** 探鳥会風景 ***

3/9/'19 さいたま市・見沼自然公園探鳥会
報告: 大井 智弘

探鳥会当日は、早朝冷え込んだものの最高気温17度を記録する快晴の一日となりました。風もなく絶好のバードウォッチング日和に27名の参加者にお集まりいただきました。
さて、今回は毎年恒例の「見沼たんぼクリーンウォーク(第10回見沼たんぼクリーン大作戦)」に参加とあって、普段なら双眼鏡、カメラを掛け、望遠鏡(スコープ)の付いた三脚をかついでの鳥見スタイルの参加者も、手には軍手をはめ、ゴミ拾い用のはさみ、ゴミ収集用ビニール袋を持ってのスタートとなりました。
 開会の挨拶も終わり、9時10分にスタート。ここ見沼自然公園では1羽のトモエガモ(♂)が2年連続で越冬しています。この冬も昨年11月上旬にエクリプス(Eclipse)状態で渡って来ていました。そのトモエガモを観察しようと池へ移動していくと、芝生に上がってきているヒドリガモとオナガガモの群れの中にトモエガモがいるのを全員で確認できました。2月の下旬までたくさんいたオナガガモは北帰行が始まっているようで、今日は数羽しか残っていませんでした。
 さて、見沼代用水東縁沿いを歩いて締切橋を越えるとモズ(♂)がお出迎え。加田屋川沿いまで来るとカワセミが水面近くを通過、1羽のダイサギがじっと獲物を探して水面をにらんでいたかと思えば、カップル成立を思わせる2組のコガモが私達に気づいて飛び去りました。フェンスの上では下の写真のようにいちゃつくハシボソガラスのカップルの盗撮に成功しました。春の訪れとともにつがいになっている種が多々見られました。
 スタートしてしばらくの間は見沼たんぼクリーン大作戦といっても「ゴミが少ないね~」といった会話が交わされていましたが、普段なら上ばかり見ている参加者の皆さんが写真のように下ばかり見ているではありませんか(笑)。空き缶やたばこの吸い殻等が次々と見つかり始めました。
 途中、加田屋川沿いでは数羽のオオバン、バンを確認、ヨシ原にはアオジ、そして畑の樹木の高い所にホオジロ、低い所にジョウビタキの♀が出てくると探鳥モードにスイッチが入りました。染谷花しょうぶ園近くの高木に数羽のヤマガラやシジュウカラが姿を見せ、前半最後にカシラダカの群れが現れるとやっと皆さんの視線が下から上の方向になりました。
 旧坂東家住宅見沼くらしっく館で休憩をして後半戦に突入となりました。途中、足もとの小さな草花を観賞しながら歩いていると、ツクシを発見、そしてヒバリが上空を囀りながら飛翔している姿を見ると春の到来を実感することができました。
 加田屋川の小さな橋を渡り、見沼自然公園へと向かうと池の真ん中ではオカヨシガモがカップルとなってお休み中でした。そして、今日はゴミ拾いに集中していたせいか上空を舞う猛禽を1羽も見ることができずに終了かと思っていると、公園内で1羽のオオタカが姿を見せ、そのすぐ後に1羽のノスリが高い所を旋回してくれてゴールとなりました。
 鳥合わせでは39種を記録。いつも探鳥地としてお世話になっている見沼たんぼクリーン大作戦探鳥会も参加者全員で河津桜をバックに記念撮影をして終了となりました。
 参加者の皆さん、ゴミ拾い活動をしていただき本当にありがとうございました。

Top