3/2/’19 千葉県銚子市・銚子漁港探鳥会
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報告:佐野 和宏
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集合の春日部駅には強風が吹き荒れていました。海辺はもっと、、、今日は厳しいかなとあきらめかけていると、MLが駅前で”イソヒヨドリ♂”を発見。もしやこれがこれが奇跡の予兆だったのかも。
高速を降り、利根川右岸を進むバスからはチュウヒの飛翔に加え、多数にカモが川面の浮かんでいるのが確認できます。マガモが多い中、キンクロハジロやホシハジロも混ざっています。休憩の水の郷さわらでユリカモメとコブハクチョウを堪能するころには、風はすっかりおさまっていました。
銚子での始めの観察ポイントは千人塚。第二漁港と第三漁港の両方が上から見渡せる絶好の位置にあります。お目当てのシノリガモは見つかりませんでしたが、代わりにここでは珍しいクロガモがみられました。
今日は『水揚げのある日』。大漁で帰ってきた漁船にはカモメが群がっています。防波堤にも多数のカモメがとまっていますが、識別はちょっと難しい距離。第二漁港に降り、再度観察開始。セグロカモメとウミネコが多い中、オオセグロカモメやカモメが混ざっています。小魚が目当てか、群れて飛ぶユリカモメの数には圧倒されます。ここまでで5種を確認。 |
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道の駅「水の郷さわら」にて |
第二漁港でカモメの識別 |
ユリカモメの群れ |
まずは基本8種が目標ですので、残り3種を探してみると6種目がいました。成鳥ではありませんが、全身が白く色の濃いところがないことから、シロカモメ幼鳥とわかります。そして間もなく7種目となるワシカモメも見つかりました。初列風切りの濃い部分が、背中と同じ灰色なのが識別のポイントとなります。 |
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シロカモメの幼鳥* |
ウミネコ* |
オオセグロカモメ(左)とセグロカモメ* |
気が付くとあっという間にお昼。今回の昼食は海鮮料理の店、『銚子港鮪蔵』で、メニューは板さんのおまかせコース。とれたて新鮮なお刺身に加え、天ぷら、お吸い物が付いた大満足のボリューム。これに団体様特別サービスのマグロのかぶと焼きが1つついてきましたが、これは焼き上がりまで3時間かかるとのこと。冷凍ものではないので、何とも上品なお味でした。
午後は第三漁港へ移動して観察早々に8種目のミツユビカモメがでてくれました。対岸の防波堤にいるので遠いのですが、大き目のヘッドホンがはっきり確認できました。何と3羽もいます。 |
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メインのお刺身盛り合わせ |
まぐろのかぶと焼き |
第三漁港のカモメの群れ |
ここで「カナダカモメ」の声。近くの屋根に並ぶ中にカモメの中にいるとのことですが、どれだ、、、。セグロカモメと比較するとやや小さく背中が薄い、そして足が短いというのが識別のポイントですが、これがなかなか難しい。ベテラン参加者の解析で何とか判ったような気がします。
好天でじっくり観察できたのが幸いして、期待以上の計9種が見られました。海鳥もまだまだ観たいところでしたが、ここで時間オーバー。チュウヒの塒入り目指し浮島へ向かいます。 |
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カナダカモメはどれだ? |
カナダカモメ(中央右)* |
カモメ* |
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オオセグロカモメ* |
セグロカモメ* |
ワシカモメ* |
浮島は言わずと知れた関東有数の探鳥地。春の渡りの季節には周辺の水田やはす田にシギ・チドリが入ります。初夏にはコジュリン、オオセッカがヨシ原を賑わし、晩秋から冬季には今回の目的であるチュウヒの塒入りが見られます。
観察を始めるとすでに数羽のチュウヒがヨシ原を低くは飛んでいます。風が強いと飛びながら仲間が集まって来るのを待ちますが、今日は微風。木にとまって待つパターンですが、下見同様、20羽を超えるチュウヒが次々と集まってきます。
日暮れ直前にはハイイロチュウヒの♂が登場。全員が見つめる中、右へ左へ、ヨシ原狭し悠々と飛び回っています。最後はコチョウゲンボウも現れ、塒入りを締めくくってくれました。
探鳥三昧の一日は無事終了し、あとはくつろぎ帰路へつくのみです。参加の皆様、大変お疲れ様でした。 |
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浮島で観察開始 |
木に集まるチュウヒ |
ハイイロチュウヒ* |
野鳥写真提供(*):藤原寛治様 |