*** 探鳥会風景 ***

4/8/'18(日)長瀞町・宝登山探鳥会
報告:浅見徹

久し振りに長瀞に行きました。小学校の遠足以来だと思います。集合時間は9時50分だったのですが、はやる心を抑えきれず、1時間以上も前に長瀞駅に降り立ちました。駅前は、「ジオ・ウォーク」とやらで、長瀞の地質を楽しみながらウォーキングも楽しもうというイベントでしょうか、300人以上の参加者でごった返していました。喧騒を避け、駅の反対側、荒川の石畳の方へ歩いていくと、街並みの上空をツバメが乱舞していました。餌が豊富なのと、巣を掛けやすい条件が整っているからなのでしょう。

集合時間が近づくと、ウォーキングの団体は既に出発し、駅前は静けさを取り戻していました。リーダーの自己紹介とメインリーダーIさんからの諸注意があり、さあ出発です。この探鳥会は、歩くコースの高低差が支部探鳥会の中で最も大きいとのこと。標高は、宝登山山頂が497mで長瀞駅が140mですから、標高差は約360m! 東京スカイツリーの第1展望台より高い所まで歩いて登るのことになります。長瀞町のツバメに見送られ、宝登山神社の鳥居をくぐりました。
最初の休憩というか鳥見スポットは、長瀞町郷土資料館の横の開けた場所。カワラヒワが出迎えてくれました。「キジがいる!」の声。雄のキジが、うずくまってじっとしています。たまに、ケン・ケーンと鳴くのですが、移動する様子がありません。キジは、雄も抱卵するの?
山道に差し掛かると、重力が強く感じられてきました。体重が、ぐんと増えたように感じられ、足が重くなりました。そんな私を、路傍の美しい花が慰めてくれます(下左:フデリンドウ)。Iさんも、参加者のひ弱さを十分承知していて、頻繁に休憩をとってくれます。山歩きが大好きなIさんは、今 鳥の羽に夢中で、休憩時間にそのコレクションを見せてくれました。キジバトの風切羽を、高い位置で放すとクルクルと回りながら落下しました。これには、参加した女の子も大喜び。
爽やかな空気と、美しい景色そして野鳥の姿と声に励まされて、何とかゴールの山頂ロープウェイ駅に到着しました。新緑に溶け込むマヒワの美しかったこと! 長瀞の町並みや奥秩父の山々の眺めも素晴らしい。
鳥合わせをして、思い思いにお弁当を広げ、元気な方は歩いて下山。ロープウェイで山麓駅まで降り、そこから無料シャトルバスで長瀞駅まで送ってもらうことも可能です。私は、ちょっと見栄を張って、鳥を見ながら歩いて下山するコースを選択。翌日、何と腿の筋肉が痛むではないですか! これって、まだまだ若いっていう証拠!?

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