*** 探鳥会風景 ***

3/21/'18(水・祝)栃木県・日光東照宮裏山探鳥会
報告:佐野 和宏

 事実は現場でしか判りません。北関東の山沿いは大雪の予報でしたが探鳥会は開催されました。電車で東武日光駅に向かっていると、先行していたメインリーダーから、『空は明るく、降雪無し』と連絡あり。駅へ到着し売店で『ゆばちらし弁当』を購入して準備完了。リーダー4名に参加者2名、計6名で探鳥会開始となりました。

 今回から採用された新コースでは駅から歩き始め大谷川を渡ります。早速、カワガラスやセキレイ3種が見られました。そして印象的だったのはのカワアイサ♀。背中のきれいな”白”が目に焼き付きます。浅いところを採餌をしながら川上へ向かっていきました。

 神橋へ到着してトイレ休憩をとるころには雪が降り出していましたが、まだまださらさらの粉雪。探鳥に支障はありません。貴重なハシブトガラスを確認して東照宮方面へ向かいます。
 カケスの声が聞こえ、程なく近くの藪から飛び出しました。ここで目についたのは、クモの巣に積もる雪。珍しい風景かと思っていると、そこここにあります。今まで見たことが無かったのはなぜでしょう?
 稲荷川に出てしばらく行くと、カラ類の混群らしきものに出会いました。もう繁殖期ですが、状況によっては群れるのでしょうか?ここではカラ4種、コゲラなどを見ることができました。そしてやっとミソサザイの声。残念ながら遠く姿を見ることはできませんでしたが、何度となく鳴いてくれました。そしてゴシュウカラもフィフィフィ。

 昼食を予定していた瀧尾(たきのお)神社周辺には屋根のある施設は無さそうなので、開山堂まで戻ることに。軒先を借りて食べたお弁当は格別でした。また、これ程屋根のありがたみを感じたのも初めてです。

 しばらくおとなしくしていると、小鳥が集まってきました。ところが周囲は樹齢うん百年?の大木ばかり。高いところをせわしなく飛び交うの姿は、落ちてくる雪もあってなかなかが双眼鏡へ入りません。何とか粘って、先ほどの混群メンバーに加え、エナガを確認しました。昼食後は強くなってきた雪のなか、稲荷川沿いの道を神橋まで戻り、無事探鳥会終了となりました。
 鳥合わせの結果は確認23種。さすがに例年よりは少ないものの、参加者が多ければも少し見られたかもしれません。いずれにしても記憶に残る探鳥会となりました。

最後は雨や雪の探鳥会でのアドバイスです。
 *帽子:つば付きのキャップだと雨や雪が目に入りません。
 *雨具:やはり傘。双眼鏡が濡れないので観察に支障がでません。片手は空けましょう。
 *防寒着:フリースやダウンの場合、防水の為、ポンチョやビニール合羽などがあると安心。
 *スコープ:移動中はシャワーキャップなどを被せ、観察時は吸水のいい布でレンズを拭う。
 *手袋:内側は保温性がよく、外側は放水の効く素材のもの。2枚重ねでもOK。 

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