*** 探鳥会風景 ***

1/28/'18(日)狭山市・入間川定例探鳥会
報告:佐野 和宏

 狭山駅から歩き始めると、すぐにヒメアマツバメが出迎えてくれました。それにしても月曜日に降った大雪が、まだそこここに残っています。そして居座っている寒波の影響で探鳥会開始の時刻になっても気温は氷点下。覚悟をして着込んできたのですが、カメラを操作しようと手袋を外すと、あっという間に手がかじかんでしまいます。

 こんな状態で鳥は見られるのかな?と、不安の中の出発でしたが、探鳥会が終わるころには、この心配が全く無用であることが判りました。まさかココでアレが見られるとは!

 入間川の河原へ降りるとはじめにイカルチドリをじっくり観察。何個体もいるようです。そしてよく見るとタヒバリやセグロセキレイも。
 程なくタゲリも出てきてビックリ。なんと当探鳥会では初記録のこと。サギ類も多く、参加者を楽しませてくれました。近年減ったといわれるコサギが多く、なんだか安心しました。もちろんアオサギもいますが、あの氷の上の個体は動かない、、、、 もしや足が凍りついてしまったのか!?
 ふと気が付くと、川とは反対に双眼鏡を向けている方がいます。聞いてみると今年はここでイソヒヨドリが越冬していて、このあたりが出現率の高いポイントとのこと。今回は最後尾のグループが赤い屋根に♂を発見してくれました。海辺以外で見るのは何年ぶりかな?

 水辺へ目を戻すとコガモやカルガモ、マガモが岸に上がって休んでいます。そしてカワセミも飛び回っています。
 午後から天気が崩れる予報でしたが、空は少し明るくなってきました。何とか雨にはならなさそうです。さらに進むとオカヨシガモが前方から飛んできました。
 いよいよ入間川から離れようとするあたりで、小鳥たちが賑やかになってきました。先ずはホオジロとカシラダカ。そして参加者が覗き込んでいる藪の中にはセッカがいます。サービス良く,
しばらく姿を見せてくれました。
 そして今度は上空の猛禽。毎度識別難しい「ハイタカ属」です。SPにならないように、しっかりと観察するものの、ハイタカかなあ~?程度で決定打はありませんでした。後日、当会の専門家に写真を見てもらうと、以下の回答がありましたにで、参考まで。
①翼先分離が6枚で初列風切P5の突出が目立つ。
②下筒尾との趾の先端が同じ。(ツミの場合下筒尾が短く、趾の先端が下筒尾を超える)
③喉が白く、胸の横班が比較的整っており、体格に対して頭部が小さく見える。
以上の特徴から「ハイタカ雌成鳥」と推測します。
(参考文献:フィールドガイド日本の猛禽類vol03 ハイタカ)

 稲荷山公園に入るとお目当ては”青い小鳥”、ルリビタキ。そして見上げる先には青い鳥?青は青でも、アオゲラでした。つがいでしょうか♂♀2羽をじっくり観察できました。
 それでも今日一番盛り上がったのは何と言ってもトラツグミ。雪が降った為に出てきたのか、この公園で見られるのは非常にに珍しいようです。誰も予想していなかったこの鳥の出現で、大盛り上がりの中で探鳥会終了。観察44種には、メインリーダーも大満足の様子。
 最後の写真は”おまけ”です。昨年、探鳥会コースで撮影したもので、部分白化のオカヨシガモです。もしかしたら今日もいたのでは、、、 あっ、飛翔しているオカヨシガモの写真の最後尾の個体は!!
野鳥写真:島﨑 敦

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