12/14(木) 加須市・加須はなさき公園探鳥会 |
報告:浅見徹
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12月下旬並みに冷え込んだ朝、加須はなさき公園探鳥会に出かけました。実は私、ここの探鳥会へは初めての参加です。東武伊勢崎線 花崎駅で降りて、集合場所の南口階段下に行くと、Wリーダーが笑顔で優しく出迎えてくれました。電車で来たのは10人弱でした。Wリーダーの先導で、公園集合地まで並んで移動です。おー、そうか! ここはハナサキ。夏の甲子園を征した花咲徳栄高校が右手に見えます。
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公園に到着して、受付を済ませます。ここの探鳥会は、加須はなさき公園管理事務所との共催です。共催探鳥会として48回目の探鳥会。年3回開催ですから共催歴16年です。今回は、参加者へのアンケートの結果に基づいて、ウイークデイに開催することになった第1回目の探鳥会。公園側のPRの効果によるものか、ここの探鳥会は一般(未入会)の参加者が多いです。今回は37名の参加者の内、8名が一般(未入会)の参加者でした。公園スタッフの方たちも一緒に受付・資料配りをしてくださいます。管理事務所で用意してくださった配布資料は、表紙がカラーのA4×2枚で両面刷りと、豪華版です。今日の配布資料は、環境省のレッドリストの分類とその例を説明した物でした。チェックリストの該当する鳥にも環境省と埼玉県のレッドリストの分類記号が記されています。管理事務所とメインリーダーNさんの生き物を守ろうという意識の高さが窺われます。管理事務所の関口所長と、リーダーの挨拶が済んで、いよいよ探鳥開始です。
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まずは、公園を出て青毛堀川(「おうげぼりがわ」と呼ぶそうです)に向かいます。と、公園を出たとたん、目の前にチョウゲンボウが出現! 強い北風の中、見事なホバリングを披露してくれました。川岸を歩くと、バンやオオバンの水辺の鳥。しばらく行くとキジの雌が足元から飛び立ち、対岸の草むらに飛び込みました。カワセミも川面を矢のように飛んでいきます。順光で、背中の青色が光り輝いていました。
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再び公園に戻って探鳥です。芝生に、ツグミが下りていました。池でカモを探します。ヒドリガモが群れています。北風に波立つ水面が逆光に輝いて、美しい! 50羽以上の群れで、この中にアメリカヒドリとの交雑個体がいるとのこと。さて、上の写真に写っているでしょうか。まるで、「ウォーリーを探せ」ですね。
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池を巡って南側の湿地に出ます。強い北風に蒲の綿毛が飛び散っています。湿地には、ハイドが設けられていて、じっくり待っていたら色々な鳥が出てきそうです。でも、今日は風が強くて、ダメ。
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水路沿いに鳥合わせの地点に向かうと、モズやカラの混群に出会えました。雲が吹き飛ばされて、遠く真っ白に富士山と浅間山が見えます。
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いつもは、屋外での鳥合わせだそうですが、今日は風が強くて寒い! 管理事務所のご厚意で、暖かい室内での鳥合わせとなりました。そして、管理事務所の加藤課長から締めの挨拶。真面目な顔して面白いお話。「埼玉ってスゴイですね。絶滅危惧種のシラコバトが県の鳥。県の魚のムサシトミヨも絶滅危惧種。」希少な生き物と共生して、何とか後世まで伝えていきたいですね。ちなみに、加藤課長の母校の校章はシラコバトの図柄だったそうです。1つ欲しいな! 最後になりましたが、寒い中、一緒に鳥見をしてくださった管理事務所の山崎さん、ありがとうございました。 おまけの写真:この寒いのに、桜が咲いていました。「十月桜」という種類だそうです。十二月なんですけどね。
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