*** 探鳥会報告 ***

5/5(火) 茨城県・浮島~小見川探鳥会
報告:佐野 和宏
 GWも終盤、いよいよ『10時間越え』の探鳥会のスタートです。最初の向かったのは旧水海道市の重要文化財、豪農の屋敷跡、”坂野家”です。手入れの行き届いた園内入るとコジュケイの大きな声が響いていました。すでに早朝とは言えない時間でしたが、キビタキも対抗して『チョットコイ』と、大きな声でさえずっています。折角の名所、早速記念撮影となりました。
  
 外環自動車道を利用してあっという間に茨城県・稲敷市へ。浮島を目前に当会のベテランの方が良く利用している鴻野菓子店という大福の名店に立ち寄りました。我々も予備費から一人1個を購入していただき、全員で堪能することができました。

バスを進めていよいよ浮島へ。観察台の前には広大な葦原が広がっていて、オオヨシキリやセッカそしてウグイスの声が聞こえます。ホオジロに似たか細い声の主を探すと、真っ黒な頭のコジュリンを見つけることができました。耳を澄ますとオオセッカもさえずっています。

 後方の田んぼに目を移すとムナグロとチュウシャクシギが。いよいよシギチ探鳥の開始です。よくよく見るとすぐそこにタシギも。 場所を移動してさらに大きなムナグロの群れを観察していると、なかにメダイチドリも混ざっていました。
 
 浮島で昼食をすませ稲敷大橋を渡ると、水田ではセイタカシギが2羽、蓮田ではオオハシシギが十数羽、出迎えてくれました。

 多くのシギ・チドリは干潟と内陸の田んぼの両方を利用しますが、ムナグロやタカブシギ、コアオアシシギ、そしてこのオオハシシギなどは、まず内陸でしか見られません。貴重な1種です。
  
 探鳥はひと休みとして、利根川を下流へ向かい、NHKの連続テレビ小説『澪つくし』のモデルとなった入正醤油の工場を見学しました。直径2メートルを越える大樽はまさに圧巻で、ここで作られる濃厚なお醤油は、千葉県会員の中では人気の一品の様です。お土産に購入された方も多くいましたが、お味はいかがだったでしょうか?ここで本日2回目の記念撮影とし、いよいよ千葉県・小見川へ向かいます。
  
 小見川大橋周辺でチュウシャクシギの行動を観察し、今日のねぐら入り場所を予想します。昨日とは違うものの「大橋近くの田んぼ」と判断して慌てて移動すると、すでに2~300羽が集まっています。その後も日没までに小群、大群が次々に飛来して最終的には1000余を数えるまでになりました。確認は難しかったのですが、オオソリハシギも2羽混ざっています。夢中で見ているとすっかり暗くなっていました。長い探鳥もここで終了です。メインリーダーのIさん、ご参加の皆様、大変お疲れ様でした。