*** 探鳥会報告 ***

3/22(日) 栃木県 日光東照宮裏山探鳥会
報告:佐野 和宏
 この探鳥会の楽しみの一つは何といってもお昼ご飯。東武日光駅では各種名物弁当が購入できますが、今日は迷わず、日光鱒鮨本舗の『鶏わっぱ』にしました。そのほかにもこんなのがありますので、是非、お試しください。
 
 駅をで出ると以前は渡って来たばかりのイワツバメが飛び交っていたものですが、糞害の為、駅舎に巣をつくれないような工事をしてからは、さっぱり見られなくなってしまいました。今日も見あたりません。

 バスで集合地点の駐車場へ移動、予定通りメインリーダーのA氏が開会の挨拶を始めると、鳴虫(なきむし)山の尾根に大型猛禽が舞い上がってきました。クマタカです。挨拶を中断してまずは全員で確認。上昇風はまだ弱いのかしばらく低いところを飛んでくれましたが、時に急降下するような場面も。ディスプレイなのでしょうか? 早々なお目当ての出現に、リーダー一同、一安心。


これは前日の下見でメインリーダーが撮影したもので、尾羽の中央が突出しています。
個体識別ができる可能性がありますので、探鳥会でのクマタカの写真を
ご提供いただける方は、 itc@wbsj-saitama.org までお願いします。
 探鳥会は大谷川からスタート。カワガラスにキセキレイはよく見られましたが、ミソサザイは声のみでなかなか姿を見せてくれません。カワアイサも飛ばない代わりに、イカルチドリとイソシギが確認できました。
 神橋の先から稲荷川へ入り、沢沿いの登っていくと、正面には女峰山の山塊が迫ってきます。雄大な景色を楽しみながら進んで行くと、ほどなく小鳥の混群に遭遇。ヤマガラにヒガラやコガラ、そしてゴジュウカラまで見られました。
  
 相変わらず姿を見せてくれないないミソサザイのさえずりを聞きながら登っていくと、あっという間にお昼。昨年は残雪に覆われていたいつもの広場は、今年は快適そのもの。運動不足の身にはチョット辛かった登りも終わり、そしてすでにクマタカにも出会えたという満足感も加わり、いい気持ちでお弁当を食べ始めました。
 
 ところが、『正面、尾根の上!!』という声に、慌てて鳥見モードへ。またまた出てくれました、クマタカが。図鑑通りの幅広の翼に尾羽の狭い黒帯、浅いV字で初列風切りは大きく上方へ反っています。大型猛禽は他にもいますが、独特の容姿はいつ見ても魅力的です。視線の集まる中、ゆっくりと円を描き上昇していきます。

 その後もノスリの番(つがい)とやり合う場面があり、まさにクマタカ・デーでした。見られる鳥が減って、探鳥会も年々寂しくなると言われ久しいものの、こんなこともありますので、やっぱり鳥見はやめられません。
 
 下り始めてしばらくの、いつものポイントでやっとミソサザイが出てくれました。全員が見られたと思います。私も今シーズンの初観察となりました。残念ながら下見では何回か見られたキバシリは最後まで姿を見せてくれませんでした。「大丈夫、出ますよ!」と、太鼓判を押してしまっていたので、ご参加皆様には大変すいませんでした。
 予定より少し早く神橋まで戻り、鳥合わせを終えて閉会。参加者25名で、22種の観察。この探鳥会としては標準的なところでしょうか。
 解散後は駅へ急ぐ人、お土産を探す人、小倉山森林公園へアフターに行く人など三々五々。集合写真を撮り忘れたのに気がついたのは、帰りの電車でF代表に言われてからでした、、、、