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【この鳥はなんでしょう】
 最近「この鳥は何でしょうか」というご質問がよく寄せられます。これはガビチョウです。

 スズメ目チメドリ科の鳥で、全長は25cm。2~3羽の小群で行動し、大きな声で鳴くので、いることはすぐ分かるのですが、いざ見ようとするとなかなか見えない、藪の中にいる事が多い鳥です。

 本来は中国南部・インドシナ半島・台湾などに生息し、日本にはいない鳥だったのですが、飼い鳥として持ち込まれたものが野外で繁殖するようになり、埼玉県内でも数が増えています。

 

 
 この鳥はソウシチョウです。

 ガビチョウと同じくスズメ目チメドリ科の鳥です。全長は15cmと小さく、スズメと同じくらい。

 古くから飼い鳥として中国などから輸入されていたものが、近年野生化したもので、県内の平地の公園などでも見られるようになりました。

 ガビチョウと共に特定外来生物に指定されていて、飼育には許可が必要となっています。

身近な鳥とのかかわりとしては、ウグイス等への繁殖に対する悪影響が懸念されています。

*外来種について
 「野の鳥は野に」という野鳥の会の基本的な考え方からすれば、野鳥を籠に閉じ込めて飼うことから人間のあやまちであり、さらにそれを本来の生息地ではない日本に持ち込み、野外繁殖するようにさせたのは、もっぱら人間の責任です。

 その意味でガビチョウ達には罪はないのですが、数が増えすぎることで日本の鳥たちの生態系に悪影響を及ぼすのではないかと問題視されるようになっています。外来生物法(特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律)の特定外来生物に指定されています。