Wさん(未入会の方)より、2017年 2月25日に羽生市内で撮影した上掲写真が寄せられました。 当委員会で写真を検討した結果、シラガホオジロ♂と確認しました。本個体は尾羽の全部が欠損していることから、「籠脱け」の可能性についても慎重に検討しました。本種も飼い鳥として輸入され、販売されている現状があります。
しかし、本個体の場合、初列風切の擦り切れもないなど、尾羽以外には羽毛に傷みのないきれいな夏羽であることがはっきり判ります。また、尾羽の欠損は、自然状態でも何らかの原因により起こり得るものであるため、このたびの観察事例には
「籠脱けを疑わせる点は特に見出せない」と判断し、341 番目の野鳥として県内野鳥リストに追加することにしました。
(『しらこばと』2017.8 No.401,p4 野鳥委員会の最新情報 より) |