*** 野鳥記録委員会の最新情報 ***

ミナミクイナ
英名 Slaty-breasted Rail
学名 Gallirallus stristus
分類 ツル目クイナ科クイナ属  

 2016年 9月 4日午前11時ごろ、川越市内の休耕田で、S氏により 1羽のクイナ類が撮影され、当委員会には上掲写真ほか3枚が寄せられました。当委員会は写真を検討した結果、額から後頸部が赤褐色であることなどからミナミクイナと同定し、336種目の野鳥として県内野鳥リストに追加することにしました。
 本種は、2007年に沖縄本島において国内で初めて記録され、その後は南西諸島で幾度か記録がありますが、今回の本県での記録は、南西語島以外としては初記録となるものと考えられます。もともとは南アジアから東南アジア、中国南部、台湾にかけて生息する野鳥ですから、きわめて珍しい事例と言えるでしょう。なお、『フィールドガイド日本の野鳥』増補改訂新版(2015年) ではハシナガクイナという別名が併記されています。


(『しらこばと』2016.11 No.391,p5 野鳥委員会の最新情報 より)

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