*** 野鳥観察の部屋 ***

2018年 見沼自然公園のトモエガモの換羽
 2017年友人のAさんから情報をもらい一冬観察をしていたが、2018年も当地に同個体と思われるトモエガモが飛来してくれた。ここでは今年の記録を紹介します。


2018年11月11日 写真拡大=>  大井智弘氏 撮影 
  本日、初めて見沼自然公園にトモエガモのエクリプスがいるという情報をKさんから貰った。11月17日(土)に開催する探鳥会の下見にきて、見つけたとのこと。
送られてきた写真を見て、これが本当にトモエガモなのだろうか?というのが第一印象であった。

私同様、換羽前のトモエガモを見たことのない人は半信半疑のことだろう。胸から腹にかけての小斑がまばらなので成鳥のようだが、♂なのか♀なのか?

これからの換羽の進行が楽しみだ。


2018年11月12日 写真拡大=>  山田東二氏 撮影 
  緑と黒と白の翼鏡と大雨覆の橙褐色帯を確認。間違いなくトモエガモだとわかる。

良く見ると顔に緑色が少し認められ、橙褐色帯が太く明瞭なことから♂だと分かる。

翼鏡を良くぞ撮ってくれた。座布団3枚だ!
ここまでの写真で、トモエガモ成鳥♂のエクリプスだと確信した。


2018年11月13日 写真拡大=>  松原卓雄氏 撮影 
  脇腹の最上列の羽の先端に丸みがあり、幅が広いことから成鳥だと分かる。
目の下に黒い暗色線が出始め、短い飾り羽(肩羽)も伸び始めた。

スコープ抱えて600mmを担いでいったら、普段餌をもらっている側でちゃっかりオナガガモの後にくっついて泳いでいた。
「スコープなんかいらなかった。」とのことだ。


2018年11月15日 写真拡大=>  山田東二氏 撮影 
  目の下の黒い暗色線が伸びてきた。
顔の緑色部も増えたようだ

日に日にトモエの顔に換羽してきている。
月末頃にはほぼ換羽も終了、立派なトモエガモに成っているかも・・・


2018年11月18日 写真拡大=>  伊藤直美氏 撮影 
  頭の部分が少し夏仕様になってきた。
顔の緑の幅が広くなった上、頭の黒色部と顔との境の白線が少し分かるようになってきた。


2018年11月21日 写真拡大=>  松原卓雄氏 撮影 
   ここまで換羽が進むとトモエガモ♂成鳥と誰が見ても分かることだろう。
顔の換羽は進んだが、脇腹の換羽は遅い。
飾り羽(肩羽)もまだ短い。

「顔がさらにすっきりしてきたかなぁと思いましたし、飾り羽も少し伸びたかな?」というのが撮影者の印象だ。


2018年11月28日 写真拡大=>  長嶋宏之 撮影 
  顔の輪郭部の白線、橙黄色と緑の巴模様がはっきりしてきた。
目から下に伸びる黒い暗色線も幅は細いが、ほぼ完成したようだ。
飾り羽(肩羽)も伸びてレンガ色の羽縁が分かるようになった。下尾筒に黒色部も出てきた。


2018年12月04日 写真拡大=>  山田東二氏 撮影 
  飛ぶ姿が撮れた。
初列風切羽の外弁と翼の先端が暗色なのが分かる。
大雨覆の橙褐色帯と翼鏡が11月12日のそれと同じだ。

"顔の部分は換羽が終わったのではと思える程綺麗な"毛並みに変わった。


2018年12月11日 写真拡大=>  山田東二氏 撮影 
  写真を撮り始めて1ヶ月と1日目。
胸と脇腹との境の白い横線と下腹部と黒い下尾筒との境に白い横線が出てきた。
脇腹は換羽の進行が遅い。

(注)背骨と並行な線を縦線と言います(例、バンの脇腹の白線)。背骨と直角な線を横線と言います(例、アメリカコガモの胸の白線)。


2018年12月17日 写真拡大=>  長嶋宏之 撮影 
  胸や腹部の換羽が進んで、綺麗になってきたが、脇最上列の羽はエクリプス羽が残っている。
頭頂部や顔の緑色部の換羽も進行し、光沢が出てきた。
トモエガモの風格が出てきたように見える。

瞼は白っぽく、下から上に閉じることが分かる。


2018年12月27日 写真拡大=>  松原卓雄氏 撮影 
   目の周囲の黒い暗色部から下に伸びる暗色線もしっかりし、顔の橙黄部や緑色部、頭頂部に光沢が増したようだ。
胸のレンガ色も増し白い横線もしっかりした。
「飾り羽(肩羽)もだいぶ伸びてきたが、どうも右側と左側の羽の伸びが同じでないみたいだ。」と撮影者は感想を述べていた。
脇最上列の羽が換羽すれば、立派な生殖羽の個体になることだろう。

2019年1月3日 
長嶋宏之

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