** 野鳥の鳴き声を楽しもう No64 【日光戦場ヶ原:6月の鳥たち】 **
報告: 大井 智弘

はじめに 
 日本野鳥の会埼玉の会報『しらこばと』の最新号
(2026年7-8月号)に日光戦場ヶ原でカッコウがアオジに托卵しようとしていた記事が写真付きで掲載されていた。カッコウはオオヨシキリ、ノビタキ、モズなどの巣に托卵するとは知っていたが、近年アオジが托卵相手になっているとはビックリ、勉強不足を痛感した。
 そこで、今回は6月中旬に日光戦場ヶ原で聞けた鳥たちの声をまとめてみた。
 1 カッコウ【郭公】 カッコウ目カッコウ科カッコウ属 大きさ:35cm
 6月13日、日光戦場ヶ原は鳴き声録音には最悪な一日だった。その理由はエゾハルゼミの大合唱で鳥の声もかき消されるほどであったからだ。カッコウ、ホトトギスの声はしていたが、うまく録音できたのはこの短いフレーズのみ。あともう一声鳴いてくれていたら大満足なのだが・・・・。
【録音①】 カッコウ(さえずり)
 2026年6月13日 日光戦場ヶ原  12秒
 「カッコウ、カッコウ」と繰り返して鳴く
 2 アオジ【青鵐】 スズメ目ホオジロ科ホオジロ属 大きさ:16cm
 アオジというと冬の地鳴き「ジッ」というやや濁った声ばかりが思いだされ、夏の高原でさえずりを聞いても思い出すのに時間がかかる。
 さらに、さえずりは低木林の高い所から聞こえてくる。冬にアオジを見つける場所と言えば、定番ともいえる地面付近の草むらとは違うのでまたまた悩む・・・・。
【録音②】 アオジ(さえずり)
 2026年6月13日 日光戦場ヶ原  30秒
 「ピッチョン、ピッチョン、チュリー」などと複雑に鳴く
 3 ホオアカ【頬赤】 スズメ目ホオジロ科ホオジロ属 大きさ:16cm
 ホオアカを日光戦場ヶ原で観察できたのは久しぶりであった。鳴き声はホオジロに似ているが抑揚が少ない感じ。ちょっとベチャベチャした感じがしないでもない。
 今回は写真を撮ってもピンボケばかり、鳴いてもくれなかった。写真と録音は長野県霧ヶ峰でのもので、さえずりの音源には風の音が入っていて聞きづらいかもしれない。
【録音③】 ホオアカ(さえずり)
 2019年7月29日 霧ヶ峰 車山肩  18秒
 「ジッ」と鳴く 「ピィ」「ピュッ」という音も入る
【録音④】 ホオアカ(地鳴き)
 2025年8月18日 霧ヶ峰 八島ヶ原  20秒
 「ジッ」と鳴く 「ピィ」「ピュッ」という音も入る
 4 ニュウナイスズメ【入内雀】 スズメ目スズメ科スズメ属 大きさ:14cm
 ニュウナイスズメは、スズメと比べて体全体が赤っぽく、スズメのような頬の黒斑がない。市街地では見られずもちろん人の近くにもいない。山野で声を聞いてもスズメかなと思ってしまいかねない。今回も危うく見過ごしてしまいそうだったが、鳴き声にこだわっていたら気づくことができた。
 なお、ニュウナイスズメという名前の由来は、「にゅう」とはホクロの古語で頬のホクロが「ない」ことから和名がついたとのこと。
 (参考文献)身近な野鳥の観察図鑑 (著)高野丈 ナツメ社
【録音⑤】 ニュウナイスズメ(地鳴き)
 2026年6月13日 日光戦場ヶ原  15秒
 スズメと似ているが、ニュウナイスズメの方が澄んだ声で鳴く

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