*** 探鳥会風景 ***

11/15/’23 川越市・伊佐沼探鳥会
報告: 野津 弘毅

 川越市の東部に位置する伊佐沼は、埼玉県で一番大きな広さを持つ、南北約800メートル、東西約200メートルの自然沼です。そして四季を通じて多くの野鳥を観察できる県内で最も人気のある探鳥地の一つでもあります。

 今回探鳥会では、冬到来で渡ってきたカモの仲間、シギ・チドリの仲間を探しました。探鳥ルートは、沼の西側に隣接する伊佐沼公園を出発し、沼に沿って沼の南側から東側を歩き、北側の蓮田エリアまで行くルートです。あいにく天候はどんよりした曇りでした。

 ちなみに、国内6道県でしか確認されていない希少種で、伊佐沼が埼玉県内最大の群生地であるキタミソウを見ることが、今回探鳥会の野鳥以外の目玉です。

 集合場所の伊佐沼公園でリーダーより出発前の探鳥会説明を聴きました。説明の大半がキタミソウの説明となります。集合場所を囲む高木の上にはシメやモズの姿が。

 探鳥会説明の様子

 木の天辺のモズ
 公園を出発して野鳥のいる沼へ行くと思いきや、公園のすぐ南側のキタミソウが群生するエリアに直行。

 前述のとおりこの日はあいにくどんよりと曇った日でしたが、キタミソウの花は晴れた日によく咲くそうで、花冠直径わずか約2.5mmのキタミソウの花を見つけるのは大変でした。それでも見つけられる人は見つけられるみたいで、私も場所を教えてもらい、白い可憐な花を初めて観察しました。

 キタミソウは解散時、沼の北東部でももう一度観察しましたが、そのときリーダーより、「キタミソウは本来北方のツンドラ地帯に生育するとされる寒帯の植物。それにもかかわらず伊佐沼で群生しているのは、農業のため人為的に春から夏に水が満ち、秋から冬は水が抜ける、という伊佐沼の環境がキタミソウの生育に適している」、と説明がありました。

キタミソウ観察の様子 

なんとかスマホで撮ったキタミソウの花
 キタミソウ観察のあとは沼の南側へ移動。コチドリ数羽、タシギ2羽、オオハシシギ1羽、アオアシシギ1羽、ハマシギ2羽、イソシギ1羽と目標どおりシギ・チドリの仲間を観察。

 リーダーより伊佐沼でタシギは珍しいとコメントがありましたが、私もこの地でタシギを見るのは今年の9月以来二度目でした。

 タシギ

 浮体設備の上のオオハシシギ

 アオアシシギ(後方はカワウ)

 ハマシギ
 シギ・チドリの仲間だけでなく、マガモ、ヒドリガモ、コガモなどお馴染みのカモの仲間も順調に観察しましたが、沼の西側に回ったときに予想外のミコアイサも!

 ハシビロガモも優雅な姿を見せてくれました。

 沼の西側ではシギ・チドリの仲間のイカルチドリも見たほか、隣接する畑地や沼の水辺でカワラヒワの群れも見ました。 

ちょっと遠かったミコアイサ

ハシビロガモ

イカルチドリ

カワラヒワ
 探鳥会の最終盤では、リーダーの下見のときにはいたというタヒバリを蓮田エリアの木道から探しましたがこれは空振り。

 沼の北側でもう一度キタミソウを観察して、帰りに農産物直売所でお買い物ができるよう場所を選んだ、という沼北東部の端で鳥合わせをして探鳥会を終了しました。

 天気はどんよりしたまま回復しませんでしたが、目標どおり多くのカモの仲間、シギ・チドリの仲間、キタミソウを見ることができ、充実した探鳥会になりました。

 リーダーの皆さん、参加の皆さん、どうも有難うございました。

 皆でタヒバリを探しているところ

 この日二度目のキタミソウ観察

 鳥合わせの様子

 散会後、昼食に伊佐沼庵で食べたけんちんうどん