*** 探鳥会風景 ***

5/19-20/’23 長野県・戸隠高原探鳥会
報告: 菱沼 一充

1日目
 このところ週末は雨という予想が外れて、土日とも好天ということで、長野駅に集まった参加者は喜びに満ちていました。森林植物園への車窓から、新緑と真っ盛りの山藤を眺めながら高度を上げていきます。木々の芽吹きは例年よりも大分早いようです。植物園入口でバスを降りると、キセキレイの番が出迎えてくれました。どうやら、トイレに営巣しているようです。皆さんがトイレに行く間、しばらくごめんなさい。園内の通行止めが一部解除されて、若干ですが鏡池への所要時間が短借できるようになりました。
 みどりが池ではキンクロハジロとカルガモの番とカイツブリ。春にキンクロハジロを観察するのは初めてのことです。周辺の森の中からキビタキ、ノジコ、アオジ、ニュウナイスズメの囀りが聞こえてきます。
 高台園地への小径では、ミソサザイ、キビタキ、ウグイスの囀りがしてきますが、姿はなかなか見ることができません。観察できたのはヒガラくらいでした。遠くからはカッコウとツツドリが鳴いていました。
 高台園地ではコルリが囀っていましたが、姿を見つけることができません。明日に期待しましょう。ミズバショウは去年よりも早かったようでほとんど残っていませんでした。周りではノジコが良く囀っていました。頭上をサンショウクイが飛び回っており、今年も数が多いようです。今回はモミの木園地から外周路への道が通れるようになりました。ここでは、キビタキの姿をしっかりと見ることができました。
 外周路は部分的に付け替えられており、伐採したネマガリタケの根が足に絡まるので注意が必要です。クロツグミの声が聞こえてきますが、やはり姿はなかなか見ることができませんでした。天明稲荷を過ぎたあたりで、どなたかがウソを見つけてくれました。
 鏡池に着くと、早速オシドリを探しましたが、1番しか見つけることができませんでした。他にカルガモとコガモが1番づつ、この時期にコガモを見たのは初めてでした。周囲の森からのコルリとキビタキの声を聴きながら、お弁当をいただきました。どんぐりハウスの前に新しい公衆トイレができており、とても快適でした。
 例年だと随神門へ向かいますが、ここまでずいぶん時間を費やしてしまったのでショートカットしてモミの木園地へ戻ります。メインの木道は、ここ数年で付け替えられて新しくなりましたが、自然の小径をイメージしてか、変な傾斜があり、あまり歩きやすいものではありません。鳥見に熱中してしまうと危険なような気がします。途中、アズマヒキガエルがたくさんいる場所があり、繁殖の真っ最中でした。
 入口広場には以前はトイレがありましたが撤去されてしまったため、奥社駐車場のトイレに向かいます。トイレの帰りに側にいたカメラマンが頭上を飛ぶハイタカを見つけてくれました。また、ゴジュウカラの営巣場所も教えてくれました。森林植物園入口へ向かう途中では、コサメビタキ、ニュウナイスズメ、ノジコをしっかり見ることができました。ノジコは葉のない枝で囀っており、アイリングまでばっちり。一日目の鳥見はこれまで、本日の宿の武井旅館さんへ向かいました。

2日目
 朝は4時起床の4時半出発です。早めに外に出た人は、昨年に続いてアカショウビンの声が聞けたようです。コースはみどりが池から入口広場経由で小川のこみち、メインの木道を一周します。昨日のキセキレイはせっせと餌運びの最中、キンクロの番は健在です。昨日は聞こえなかったアカハラの声が遠くから聞こえてきます。キジバトが先導してくれました。ノジコも昨日の梢で元気に囀っています。昨日は囀っていなかったホトトギス声も聞こえてきました。
 小川のこみちへ入ってすぐにミソサザイの囀りが聞こえます。ここで、粘った人は姿を見ることができたようです。私はその先のコルリの囀りの方に移動してしまったので、見ることができませんでした。コルリがすぐ側で囀っているのにかかわらず全員で目を凝らしましたが見つかりません。ヒガラのせっかちな囀り、ヤマガラののんびりとした囀りが聞こえてきました。メインの木道では、アカハラ、2か所でノジコを見ることができました。
 一度、宿に戻って朝食です。なぜ弁当にしないのと言われても毎回このパターンです。なぜって温かいご飯とみそ汁が待っているからです。身も心もリフレッシュしたら鳥見の再開です。みどりが池から探鳥路と呼ばれるこみちを通って高台園地へ向かいます。高台園地を下ったところでコルリの声、昨日見つからなかった個体ですが、ラッキーなことに数人のカメラマンが先に見つけていました。やっと、コルリの姿が見られて皆さん感激でした。
 モミの木園地から鳥影の濃かった昨日のこみちを通って随神門へ向かいましたが、いまいちでした。随神門でトイレ休憩、トイレは参道を少し奥社に向かって数百m上ったところにあります。残った人はキビタキなどを見て過ごしました。随神門から昨日のこみちを通って入口広場へ向かいます。途中で猛禽が上空を舞います。ここではおなじみのハチクマが姿を見せてくれました。奥社参道入口からはバスでキャプ場にバスで移動しました。
 キャンプ場で昼食後、場内を一周します。思ったよりも鳥は少なく30年前の面影はありませんが、外せない探鳥場所です。広々としたキャプ場は植物園とことなり開放的な気分となります。また猛禽を見るには欠かせない場所です。案の定、再びハチクマが現れてくれました。他には、コガラやサンショウクイ、アマツバメ。キジバトのカップルは見られて恥ずかしくなったのか、仲良く並んでいたのに少し離れてしまいました。
 今回の出現鳥は50種とまあまあでしたが、昨年に続いてクロジの姿、囀りを聴けなかったのが残念です。