*** 探鳥会風景 ***

01/08/ ’22 千葉県・ふなばし三番瀬海浜公園探鳥会
報告:浅見 徹 写真提供:菱沼一充、佐野和宏

 今日は1月の19日。うかうかしているうちに1月も半ば過ぎ。コロナ感染が急拡大して1都3県に「まん延防止等重点措置」の適用が決まり、2月13日までの探鳥会が中止になってしまいました。ぎりぎりセーフで開催された探鳥会、1月8日のふなばし三番瀬海浜公園探鳥会の報告です。
 オミクロンにちょっと怯えながらも、開催に漕ぎつけました。電車や車を使って担当リーダーや参加の皆さんが続々集結しました。マスクをしっかりつけて、間隔を保って、探鳥会の開始です。浜辺を見渡せる階段上から、もうウキウキの光景が見渡せます。ハマシギにミユビシギにシロチドリ。埼玉県内では、なかなか見られない景色です。双眼鏡やスコープで覗くと、こんな光景(下右の写真)。
階段上から探鳥開始 浜辺にはこんな光景が ハマシギの群れ
シロチドリやミユビシギも

 はやる気持ちを抑えて、群が飛ばないギリギリの距離まで間合いを詰めて観察を続けます。埼玉県野鳥チェックリストには載っていない、大好きなミユビシギが近くまで来てくれました。と、その時、沖合に何やら怪しい黒雲が湧き上がり飛竜のように青空の下をうねうねと動き回りました。地元から参加のSリーダーの見立てはユリカモメの大群! 何日か前の雪で河口・上流にいた群れが、ここ三番瀬に集結したのではとのことです。「こんなの初めてです」と長年ここで観察しているSリーダーも興味深げ。
浜辺に降りてそっと観察 ミユビシギ 指が見える?  ユリカモメ大群の飛翔、動画は こちら から

 海岸沿いに東の突堤に向かいます。ヨシ原に小鳥の気配。メジロ、シジュウカラ、オオジュリンなどがさかんにヨシの茎を啄んでいます。ここでまたSリーダーの解説。ヨシの茎を割って見せくれると、何やら茶色の粒々が。ビワコカタカイガラモドキ(この名前、メモしなければ覚えられない)という カメムシ目 カタカイガラモドキ科の虫で、小鳥の大好物のようです。突堤上から提内水面と堤外干潟を探鳥します。提内にはスズガモの群れ。ビロードキンクロのオスも1羽います。
突堤に向かう途中のヨシ原 突堤から提内水面を探鳥 突堤から堤外干潟を探鳥

 干潟の杭の上にダイゼン、横提の上にはハマシギとミヤコドリがうじゃうじゃと昼寝中。
干潟の杭上にはダイゼン  突堤から横提を探鳥  横提上ではハマシギとミヤコドリが昼寝中

 何かに驚いてハマシギが一斉に舞い上がりました。羽裏が日に輝いて美しい! 
飛立つハマシギ 一斉に反転 羽裏がキラリ アフターの砂浜 ミユビシギ?

 快晴、微風の絶好の探鳥会日和でした。鳥合わせ後、海を見ながら食べるおにぎりの美味しかったこと! 潮の引いた浜辺の砂には、きれいな波紋と無数の足跡が。コロナが収まり、探鳥会が開ける日まで、しばらくお別れです。

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