*** 探鳥会風景 ***

10/31/’20 さいたま市・三室地区探鳥会
報告:佐野 和宏

 8ヵ月ぶりの通常探鳥会。再開に向けて準備を行ってきましたが、うまくいくか少々不安もあります。私は一般参加で申し込みましたが当日は臨時リーダーとしてお手伝いをすることになりました。集合はさいたま市立病院のすぐ下にある「みむろ桜広場」。小さな公園ですが、木陰やベンチもあり、集合場所してはいいところです。
 まず、変わったのは受付。消毒液の隣には参加者名簿の代わりに個人別の受付カードが準備されています。参加者はカードに記入してこれを提出してもらう形式ですが、今回は予め必要事項を記入したものを配布した、氏名、住所に加え、報健康状態を確認してもらい、チェックを入れていただきました。
 メインリーダーの挨拶は、これまでの鳥情報、コース案内に加え、探鳥会中のソーシャルディスタンスの確保、マスクの着用などのお願いが加わります。スコープの使用につては『眼鏡の方はそのままでOK、そうでない方は直接目が触れない様にする。』というルールです。すでの使われている方もいるかと思いますが、要は透明なものがあればいいことになります。写真はAメインリーダーが愛妻にアクリル板で作ってもらった力作で、準備のなかった参加者にはこれを使って頂きました。
 いよいよ探鳥会開始。風が少々強く小鳥に探すのは難しいところですが、再開を祝ってくれるような久しぶりの快晴。まずは芝川にかかる橋から水鳥を探します。いつもは折り重なるように密集するところですが、今日は間隔をあけてじっくり観察です。ここではカルガモ、オオバンそしてバンが見られました。お目当てのカワセミは見つからなかったもののホオジロやモズなどが多く、上々の滑り出しです。
 見沼の木々も色づき始め、赤や黄色の紅葉も楽しめました。芝川を下流へ移動中に「イソシギ!」の声。対岸の水辺で採餌中のようです。この探鳥会ではあまり見られないということで
ラッキーでした。
 川から離れ田んぼへ進むと、お天気につられてかヒバリが飛び出してきました。そしてそろそろ猛禽がでないかと期待していると、遠くの鉄塔にそれらしいものが止まっています。インコのような頭の形はチョウゲンボウか?これが飛び出してくれ、推測があったっていたことを確認。しばらく飛翔する姿を楽しませてくれました。
 再び土手へ上がると、ジョウビタキ♀がやっと姿を見せてくれました。これが出ないと季節感がでません。さらにオオタカが飛び出し一気に盛り上がります。カラスにモビングされながらも上昇風にのってどんどん高度を稼いでいきます。よく見るともう一羽、さらにもう一羽、、、
 そして最後はカワセミがしめてくれました。橋のすぐ下で全員が観察。時間も短縮した為、11時過ぎには鳥合わせを終えて解散。まずは無事に終了してほっと一息というところでした。
 始まってしまえば、いつもの探鳥会の雰囲気がすぐに戻ってきました。不便なことは多いですが、それでも「来てよかった。」と感じていただけたのであれば、初めてのコロナ禍での通常探鳥会は成功だったのかと思います。

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