*** 探鳥会風景 ***

12/01/'19 さいたま市・民家園周辺定例探鳥会
報告: 大井 智弘

 10月の定例探鳥会が雨天中止でしたので、事実上6月以来の開催となりました。風もなく絶好のバードウォッチング日和に61名の参加者にお集まりいただきました。朝方の冷え込みもありましたが、冬鳥たちとの再会が期待される探鳥会がスタートしました。
 約3キロメートルの芝川第一調節池周回コースを反時計回りで歩くコースで、スタートしてすぐ猛禽がはるか遠方を飛んでいました。ヒヨドリの元気な声、樹木の高い所にはシメがお出迎えと順調な滑り出しとなりました。芝川の対岸は工事が進行中で野鳥たちが隠れるには絶好の低木や草木は刈られてしまっていましたが、ハクセキレイ、セグロセキレイ、タヒバリを確認でき、草木の残っている岸ではベニマシコが見られ、水面を飛んでいくカワセミが彩りを添えてくれました。
 カモ類の大きな群れはまだ見られませんでしたが、ヨシ原のそばで休んでいるコガモを観察していると、ヨシガモ3羽(♂2・♀1)、遠くにはホシハジロ、♀タイプのミコアイサが数羽確認されました。また、定番のカイツブリ、カンムリカイツブリに加えハジロカイツブリも確認されました。
 低い草の中の枝にひょっこり姿を見せてくれましたのは冬鳥のアイドルともいえるジョウビタキ(♂)。10月頃、渡って来たばかり頃は盛んに「ヒッヒッヒッ カタカタ」()と鳴いてくれましたが11月の下旬くらいから鳴かなくなってしまうため見つけにくくなっていましたが見られました。
 猛禽類は今ひとつ顔を見せてくれませんでしたが、探鳥会も終盤にさしかかると、ミサゴが調節池上空に現れ参加者全員に歓声が上がりました。それと平行するかのようにリーダーから「アカエリカイツブリ」との声があがりました。参加者は上空を見上げていましたが、急いで水面を注視、そのうちにミサゴがダイブして魚をゲット、「どうだ、捕ったぞ」と誇るように魚を足でつかんで私達の頭の上を飛んで行きました。その後、アカエリカイツブリの冬羽の特徴やしぐさを参加者全員がじっくり観察できました。
 鳥合わせでは45種を記録。穏やかな天気の中、師走の探鳥会を無事に終了することができました。
 さいたま市・民家園周辺探鳥会では、来年1月12日(日)に臨時探鳥会を実施します。2月2日(日)には定例探鳥会を行います。また多くの参加者のみなさんとお目にかかれればと思っております。

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