*** 探鳥会風景 ***

11/23/’19(土)Young探鳥会 バードスケッチ会
東京港野鳥公園
報告:廣田 純平

昨年10月に引き続き、野鳥画家の神戸宇孝さんを講師に迎え、第2回のバードスケッチ会の開催です。午前の部の前半は東京港野鳥公園のレンジャーの森さんから東京港野鳥公園の歴史と概要をご説明いただき、後半は神戸さんからスケッチのポイントとスケッチのウォーミングアップの時間となりました。
昨年はカワウ・サギをメインとしましたが、今年は加えてカモ類についてもポイントを講義いただきました。うわ~!と感激してしまったのは、カモ類の描き分けでした。色を塗っていない真っ白なカモでも、カモの頭の形や体の形でその種に見えてきます。自分の普段の観察が足りないなと実感したのは、カモの正面からの描き分けです。普段、絵を描いている方は、やはり観察力が高く、このカモは正面から見ると体の膨らみが大きいなど、そういった点に注目されているのがよくわかりました。
お昼を挟んで午後はスケッチの時間です。この日はあいにくの天気で外は暗く、雨も降り続いていましたが、東京港野鳥公園では快適に観察ができます。カワウ・サギ類・カモ類、みんなそれぞれ好きな鳥を描いています。カモの種類も多く、見ているだけでも楽しい日でした。また、遠くの木にはオオタカが3羽も!しかも、しばらくじっとしているため、なかにはオオタカを描く人もいました。
 真剣に描いているとあっという間に時間は過ぎます。お披露目会とまとめの時間です。自分のスケッチブックを机に置き、テーブルをぐるぐる回り、参加者みんなのスケッチを鑑賞タイム。その後、参加者には今日の感想、上手になったところ、難しかったところなどの感想をスケッチを見せながら述べていただきました。やはり鳥がすぐに動いてしまい描くのが難しかったという意見が多かったです。それでも、スケッチのレクチャーを受けたことで、以前より鳥を描くポイントがわかった、上達したという声が聞けました。1羽の鳥を今までにないくらいじっくり観察することで、その鳥の新たな発見や、個体での違いなど、参加者にとって発見の多い1日となったようです。多くの方から、スケッチ会への高評価と次回の開催を希望されて終了となりました。

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